ライト操作の今どきの基本
「ハイビームは失礼だと思っていた」——ブランクの長い方ほど、ライトの常識が更新されています。今の基本を知って、夜の運転の安全度を一段上げましょう。
夜間の基本はハイビーム
意外に思うかもしれませんが、道路交通法上、夜間の走行用前照灯はハイビームが基本です。ロービームは「すれ違い用前照灯」という名前の通り、対向車や先行車がいる時のための灯りです。
- ハイビームの照射距離は約100m、ロービームは約40m。歩行者の発見の早さがまるで違う
- 夜間の歩行者事故の多くはロービーム走行時に起きている
- 対向車・先行車がいる時は必ずロービームに切り替える。眩惑(相手の目つぶし)は事故の原因になる
市街地の明るい道では実質ロービーム中心になりますが、「暗い道ではハイビームに戻す」を意識するだけで、夜の見え方が変わります。
オートライトの今どき事情
今の車はライトまわりが自動化されています。ブランク明けに戸惑うポイントを押さえておきましょう。
- オートライトの義務化:新しい車は暗くなると自動で点灯し、走行中は手動で完全消灯できない仕様。「点け忘れ」の心配が減った
- 自動ハイビーム:対向車を検知してハイ/ローを自動で切り替える機能を積む車も増えた。任せてよいが、切り替えの癖は車種ごとに違うので過信しない
- まだ手動の車もある:レンタカー・古い車ではスイッチ操作が必要。乗る前にレバーの操作(AUTO/ON/OFF、ハイビームの切り替え)を確認する習慣を
夕方の早め点灯は「見られるため」
ライトは自分が見るためだけの装備ではありません。相手から発見されるための装備でもあります。
- 夕暮れ時(日没前後1時間)は事故がもっとも多い時間帯。薄暗がりでは無灯火の車は驚くほど見えない
- 「まだ見えるから」ではなく、日没の30分前には点灯を習慣に。オートライト車なら自動でやってくれる
- 雨の日の昼間も点灯の価値がある。視認性は安全性そのもの
ついでに覚えたいのがフォグランプの使いどころ。霧・豪雨・降雪時の補助灯であり、晴れた夜に常時点けるものではありません(対向車には眩しい)。「今どきのライトは、点けっぱなし・任せっぱなしが基本。ただし暗い道のハイビームだけは自分で意識する」——この一文で覚えてください。